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  • 2014.02.22 Saturday
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菊地真誕生祭 アストロPの真作品まとめ

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER




アストロPと真といえば相性の良さは既に折り紙つき。
登場回数も律子・あずさに次いで3位であり、
ダンスシンクロ作品では毎回良作を投稿、
手書き絵では妙に(もしかしたらゲーム映像よりも)魅力ある姿を描いてくれます。
今回の誕生祭に際しても、"みちまこ"なるジャンルをこしらえた下の作品を投稿しています。
 ⇒ 【ニコニコ動画】みちまこ(及川光博x菊地真)でDo-Dai アイドルマスター

さらには、「あすなろP(笑)」名義作品でも真のヴォーカルを採用するなど、
真に対する熱意は他のキャラクターにけして負けないようです。
 ⇒ 【ニコニコ動画】My Best Friend (真Ver.) ハルキョン仕様 涼宮ハルヒの憂鬱 

ということで、今回は真がメインをつとめる旧作を一挙紹介します。
まずは、ピチカート・ファイヴの名作"悲しい歌"。

【ニコニコ動画】菊地真: 悲しい歌 (ピチカート・ファイヴ) アイドルマスター


振り付けに無理がなくて、まるで本当に目の前で踊っているような臨場感があって、
物悲しい曲のメッセージを際立たせる。この味わいがアストロPですよ。


【ニコニコ動画】Macho Man by Village People feat. 菊地真 アイドルマスター


なぜか再生数が伸び続けるマッチョマン。
歌詞を残しているのが偶然なのかわざとなのかわからないけれど、
ところどころ元曲と呼応していたりしなかったりで、妙にシュールで面白い。

次はキャプテンズ三部作。




名作揃いのシリーズで必見です。以前当ブログで紹介しているので、ご参照ください
 ⇒ アストロPでグループサウンズ!


【ニコニコ動画】Kung Fu Fighting (吼えよドラゴン) アイドルマスター


なぜか吼えよドラゴンもあります。アストロP中国語もできるのか? 
閣下とか亜美とか字幕に出てきますが、筆者は全く読めないので正誤を判断できません、

次いでゆきまこ2作品。
 ⇒ 【ニコニコ動画】雪歩・真制服 All The Things She Said: t.A.T.u  アイドルマスター
 ⇒ 【ニコニコ動画】世界でいちばんダサいゆきまこ 律子もいるよ! アイドルマスター 
これらについても以前紹介していますのでどうぞ。
 ⇒ アストロPの新作は、なんと萩原雪歩劇場!


【ニコニコ動画】菊地真 エクスタシー(吉本新喜劇テーマ) アイドルマスター


真が狂言回しをつとめる名作です。作者コメントが興味深い。

アメリカ50州で譬えると作者はアイマス的にユタ州だということは自覚してます。原典(カノン)を意図的に誤読して別の宗教にしちゃったしね。

アストロPからアイドルマスターMADにはまり込んだ人はその後大変そうですね。
いっそ、このブログがソルトレーク・シティになればいい。

最後に、B反市に統合された"セーラー服まこさん(菊地真) サイア"。

 ⇒ 【ニコニコ動画】夏のアイマスB反市・アイマスネタ+Loc@lM@ster展示場(アストロP)

冒頭の作品であります。サムネイルの真もすてきですね。
統合されてしまったので元ネタわからない人もいるかもしれませんが、
以下の音源のピッチを上げて使用しているようです。
 ⇒ 【ニコニコ動画】セーラー服おじさん  サイア

---

思いがけず長くなってしまって、手書き絵について紹介できませんでした。
後日機会を改めて紹介したいものです。



真誕生祭 yocch41P・41P 真登場作品まとめ

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER



さて、先日29日は真の誕生日ということで、yocch41Pと41Pの真登場作品を紹介します。

yocch41P・41P作品はそもそもとかちワルキューレの占有率が高いわけですが、
数少ないとかちワルキューレ以外が登場する作品中でも
真はさらに出番が少ないようです。
それだけに、逆にこのようなまとめも意味があるかと思います。
見てない方は是非これを機会にどうぞ。

【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター × デイトナUSA (中級)


1作目は、デイトナ3部作の中編。
真・亜美・やよいというトリオも面白いですが、
おなじみ"エージェント夜を往く"の振り付けによるゆるいシンクロがなかなか心地よい。
点で合わせるのでなくて、カットが持っている「動きの感覚」と曲を合わせてきている。
ぴったり合わせるダンスシンクロが多かったはずの
比較的初期のアイドルマスターMAD界において、
既にいろいろ実験的なことをしていたのですね。

【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター × RAVE RACER 【 テクノペラ 】


2作目。複数のキャラクターが現れる作品なので、
勢いこの「誕生祭」紹介記事で紹介する回数が増えてきますが、
曲のよさ、それを見事に演出するミニマルな映像感覚、
何度も紹介する価値のある名作だと思います。

真の登場は2:20秒あたり、楽曲の雰囲気が一旦落ち着いた部分以降、
美希・あずさ・真のトリオとして登場します。

【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター × RIDGE RACER 6


3作目。これだけ41Pの作品です。これもいい曲。
冒頭から2分間、真・亜美・やよいで"エージェント夜を往く"・・・
これ、上のデイトナ中級と同じ素材じゃないか。気づかなかった。

というわけで、全3作、どれもレースゲーム曲でした。
(ちなみにレースゲーム曲を用いた動画はyocch41P・41P併せて10作、
レースゲーム作品に関しては30%の確率で登場する、と言えないこともないが、
3作目が1作目の素材の使い回しであることを考えると単なる偶然かもしれません)

ともかく、すべて曲よし・映像よしの良作揃い。
ぜひご覧になってください。

---

いやはや、えこPの嵐が丘2には参りました。
さすがのえこP、MADのMADたるゆえんをわかっておられる。
まあ、前回のは結局なんだったんだ、といううらみはありますが
小賢しい分析はしばらく自重して、アストロP・41P作品紹介に集中しよう。

それにしても、今日のDikePの作品や、俊英ミミズクPの幾三など、
最近のセルフパロディ増加には何かMAD作家のバランス感覚のようなものが
働いているのではないかと思うのですが、アストロP・41P作品紹介に集中しよう。

41Pの新作 "MAD アイドルマスター とかち × DJMAX【Cherokee】"

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER


何というシンプルな動画。

【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター とかち × DJMAX【Cherokee】


前回に続いて音ゲーを題材にした作品ですが、方向性は全く違います。
久々に、原点回帰してきました。
師yocch41Pが練り上げたスタイルそのままに一気呵成に?仕上げています。

最近の作風との違いを思いつくままに列挙すると、

・冒頭のアケマスPVがない
・765comm@ndを使っていない
・エフェクトが一切なし
・音楽とのシンクロを考慮しないダンス
・帯は冒頭にタイトル出しのために普通に出るのみ

ここまでシンプルな作品は、yocch41P作品だと下の作品以来でしょう。
 ⇒ 【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター とかち × スペースインベーダー

41P本人の作品だと下のものまで遡ります。
 ⇒ 【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター とかち × キャプテン【OP】

面白い点としては、かなり早送りの高速ダンスになっていること
(そのくせシンクロは無視、という……)、それに
前半・後半が順再生・逆再生そのまま割り振った構成であること。
この構成は、yocch41Pの名作 "とかち × AKIRA" でも使われていますが、
シンクロを意識せず、アニメやアケマスのカットインが一切入ってこないこと、
何よりダンス速度の違いからか、受ける印象は全く異なるものです。

案外、今回の作品の印象は、
近作 "とかち × 英雄" の早回しダンスに近いものがあるかも知れません。

このタイミングで原点回帰とは、想像していませんでした。
うーむ、この作家の選曲・製作過程を覗いてみたいものです。



嵐が丘について補足するつもりが、まこTPの紹介になってしまった

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER


えこPの「嵐が丘」についての解釈は、多くのサイトで
「30日の作品待ち」という状況のようですね。
個人的には、映画「嵐が丘」を手がかりに
「風」を切り口にして解釈した "さけとばらのひび" のエントリー
さすがは鮮やかに動画全体の雰囲気を捉えていて、納得させられました。
映画を見てから書く、その一手間を惜しむか惜しまないかで
やはり着眼点の具体性に差が出てくる。反省はするが不精なので腰が上がらぬ。

tloPのエントリーには、筆者が個人的に尊敬しているまこTPも反応。
⇒ まこっちゃんの掲示板の倉庫 - 動画で会話
まこTPはアーケード版からの熱烈なアイドルマスターファンにして
大量のネタ作品を投稿しているMAD作家です。
ダンスシーンのスカートを切り裂く秘儀(バギクロス)を会得している魔術師。
上のエントリーでは隔世の感を嘆いているように見えますが、
こんなテーマで書くこと自体が、まこTPが映像の猛者であることをおのずと示しています。
最近作からいくつか具体例:

・誰にも見せられない動画


・やよい≒大地母神(グレート・マザー)。


・ネタ作品ばかりじゃない、こんな名作PVもあります。


抑える部分と魅せる部分が理知的かつ音楽的に構成された名作だと思います。
two-mix2作目もじっくりりっちゃんを見せる作りで素敵です 
⇒ 【ニコニコ動画】アイドルマスター TWO-MIX 「FRIEND」(short ver) 律子

引用しだすと切りがなくなるので他の作品は "まこTP" タグからご鑑賞ください。

---

まこTPの魅力を確認したところで、以下、本題のえこP「嵐が丘」補足。
続きを読む >>

41Pの新作 "MAD アイドルマスター × beatmania APPEND YebisuMIX "

41P、2週間ぶりの新作はBeatmaniaもの。
「メタルギアソリッド」のメインテーマのRemixのようです。

【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター × beatmania APPEND YebisuMIX 【メタルギアソリッド】


41PのBeatmania作品は現存するものから想定する限りこれが最初のものです。
師匠yocch41Pの作品では、以下の良作2品があります。
⇒ 【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター とかち × BEATMANIA + α 【2曲目】
⇒ 【ニコニコ動画】MAD アイドルマスター とかち × BEATMANIA + α 【3曲目】

今回の作品は、メタルギアソリッドの主人公スネークにとかちを擬して、
侵入していくさまをいつもの最小限の素材で描いています。

前回作品後半の半透明とかちと、コープスパーティーで見せた背景の壁アップのアイデアを
見事に換骨奪胎し、ステルス侵入のイメージを醸し出す様は圧巻。

冒頭の白抜きとかち&アケマスは最近の41Pのパターンですが、
アーケード版の画面のアップを用いて、疑似エフェクト効果を生み出している面白さ。
また、yocch41P・41Pのとかちワルキューレは
巨大な敵として、迫ってくるもののイメージが強かったのですが、
今回は素直に主人公役というのも新鮮でした。

題名の表示も新しい。
いつもの帯は本来の役割を失うほど細くなって、
装飾用のラインと言ったほうが近いほどになっています。

既存のアイデアを使いながら別の姿に変えていき、
重戦車のごとく一歩一歩新しい世界を切り拓く着実な進化はいつものことですが、
今回は映像作品としても硬質で研ぎ澄まされ、
エフェクトをふんだんに使った作品に決して劣らぬ演出効果を生み出しています。
映像の印象だけに話を絞るなら、deadblue238Pや_Pに近い世界と言えるのではないか。
(それもちょっと違うのだけれど、うまい表現が思いつかない)

しかも、41Pは抜き素材をふんだんに用いながらも
アイドルマスターから離れた感じを全く与えない(というか、全く離れていない)。
「アイドルマスター」という素材と「映像作品」としての精度にきしみが聞こえる昨今、
41PほどアイドルマスターでMADを作ることの必然性を考慮している作家が
どれだけいるだろうか、などとぼんやり考えてしまいます。

魔術的な完成度を持った優れた映像作品が次から次へと現れているけれども、
重戦車41Pはひっそりこんなところまで来ている。
何人のアイドルマスターMAD作家が、この作品に危機感と希望を見出すことだろうか?

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER



アストロPの新作 "みちまこ(及川光博x菊地真)でDo-Dai アイドルマスター"

最近ミッチーこと及川光博氏のPVが高画質で上げなおされていて、
ふぃぎゅ@ミッチーあたり高画質版見てみたいな、
などとぼんやり思っていたら、なんとミッチー&アイマスで来てくれました。

【ニコニコ動画】みちまこ(及川光博x菊地真)でDo-Dai アイドルマスター


うーん、おぞましいですね。
で、アストロPとうとう暑さにやられたか、と思いながら何度か見ているうちに、
やっぱり押さえるところ押さえてるな、でも決して汗を見せないんだなこの人は!
と唸らされました。

■初心者による初心者向け解説:

Q:ミッチーとは?
A:ニコニコ動画初期に流行した2.5次元の人らしいです。詳しくは筆者が聞きたい。
アイドルマスターとの関連で言うと、下の動画が名作として定評があります。
⇒ 【ニコニコ動画】アイドルマスター 及川光博 「レッツ・ダンス〜死んでもいい'98」
切り貼りだけで驚きの効果を出している3:50からの胴上げシーンが必見です。

Q:なぜ菊池真?
A:真はそのボーイッシュなスタイルから「王子」と呼称されることがあるようです。
"ニコニコのプリンスことミッチー" meets "アイマスの王子" という趣向です。
自分で書いていてどういうことなんだかよくわからないが。

Q:曲と映像との関連性はあるのですか?
A:MADなので、そこがこの動画の見所です。
"Do-Dai"の歌詞の中に出てくる「プリンス」にミッチーがなぞらえられていて、
ところどころミッチーのシュールな合いの手が入ります。
その合いの手がいかにもミッチーらしい常識はずれなところが
ファンにはたまらないのだろうと思います。恐らく。

"Do−Dai"の「プリンス」をなぞらえると言えばめるりPによるこんな動画もありました。
⇒ 【ニコニコ動画】「プリンスじゃ〜ん!」のプリンスをちょっと間違えてしまった
ベタ過ぎるところを狙って本当にベタ過ぎるところが、もうね。
あえてニコニコ動画の流行を使わずエンターテイメントとしてまとめるめるりP、
ニコニコ動画の流行を使うのにエンターテイメントとして収まりきらないアストロP。

■この動画の見所

ダンスシンクロに注目!
アストロPといえば、実写を使ったとき(いわゆる「疑似M@S」)のリズム感が
すさまじいことで有名です。今回も、部分的にですが、すごいシンクロを楽しめます。
今回は疑似M@S(真の画像が入っているため正確には「疑々似M@S」らしいが)としては
下の名作以来となります。
⇒ 【ニコニコ動画】春の祭典で春香さんとうー、わっほい! アイドルマスター

あすなろP(笑)名義ではこんなのも、あります……
⇒ 【ニコニコ動画】世界でいちばんダサい愛のロリータとか肉球慕情とか

歌詞と映像との毒々しいマッチング
特に後半からの"グロスを塗ってアヒルの練習"、
"アタフタしまくり〜髪はグシャグシャ"あたりのセンスは
アイドルマスターMAD界でも空前絶後のひねくりかえるようなレベルにあると言えましょう。

見切れ歌詞
右端に歌詞を残しています。この動画は歌詞が大切なだけに、親切設計ですね。
でも、見切れていて、親切すぎるということはないあたりが
いかにもアストロPらしいバランス感覚ですね。


以上、だらだらと列挙しました。
アストロPのえぐみをしばらくぶりに堪能できた気がします。
久々なので最初むせかえりそうになったけれど、これこそいま必要な何かなのだと思う。

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えこPの新作の挑発に、いささか勇み足で乗ってみる

ケイト・ブッシュ & アイドルマスターの2作目が来ました!
と、思ったら、えこP?(覚えずまぶたをこする)

【ニコニコ動画】アイドルマスター 如月千早 「嵐が丘」


紹介するかどうか迷ったけれど、
奇妙な味わいが楽しいのと、大好きなケイトブッシュなので、メモを残しておきます。


■えこPの新作は質感のあるフル3DCG

えこPはアイドルマスターMADを代表するPの一人。
独自の発想と高い技術力で毎作アイドルマスターMADの新しい世界を開拓しています。
また、安易な感情移入を拒む突っぱねるような独特の映像感覚を持っており、
その点でも賛否両論分かれる作家です。

ここしばらく、多忙のため? 新作が来ていませんでしたが、
今回はつるっとしていない尖った質感が再び賛否分かれそうな作品。
前回のM@STER FESTIVAL'08も全編自作3DCGでしたが、
そのキッチュなCGとは打って変わった今回の作風に驚きました。

ちょうどエミリ・ブロンテの「嵐が丘」を読み返している途中だったので、これは嬉しい。
と思って何度も見返したのだけれど、どこが嵐が丘なのかさっぱりわからん。
結局、嵐が丘のストーリーに捕らわれすぎては足をすくわれそうだ。

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----------------------------------
ここから作品内容に関する記述を含みます。
必ず動画をご視聴後、お読みください。
続きを読む >>

ナオキPの動画について書くための唯一の方法・補遺

前回エントリーは、もっと長い予定でしたが、
最近需要のなさそうな長文が増えていると自覚している手前、骨子のみ紹介しました。
今日は記事の補足として、前回書かなかったことをメモしておきます。


■唯一の方法なんてないはずだということ

前回は悔しさのあまり突っ走った書き方をしてしまいましたが、
本当に、「方法論的に」DikePの解釈が飛び抜けていたのか。
もしかしたら「動画そのものについて語ること」
に対するこだわりにおいて卓越していたのではないか。

"激刊! アイドルマスター"の婿固め(マスオホールド)氏のすごさは、一見すると
ミスリーディングをあえて恐れない思い切った解釈にあるように見えるけれど、
並のレビュワーが真似しても単なる空回りに終わってしまうのではないかと思います。

婿固め氏の視点はどんなに奥深く入り込んでいる時も動画自体から離れない
だから、もしかしたら作者が意図していないような事を書くときでも、
映像自体が語っていることを掘り起こす驚きがあるのであって、
クリエイティブなレビューとは、これだよ! と感じさせる。

動画を語る唯一の方法なんてあるはずがない、
仮によい紹介をする唯一の条件があるとしたら、もっと動画自体にこだわること
動画が語っていることに集中して自分の思い込みと混同しないことではないか、
などとも思っています。自戒自戒。


けれども、ほとんど映画を作るようにアイドルマスターMADを作っている
ナオキPの動画を見る時には、DikePのような詳細で具体的な読みを
基礎にしていくのが有効である、という考えは変わりません。

---

これだけだと寂しいので、最近のお気に入り。
上のような決意文の後の紹介がこんな走り書きの印象メモとは申し訳ないけれど、
まあ、読解力の無さを笑って見逃したうえ、動画を見てください。


【ニコニコ動画】アイドルマスター 「6階の少女」 hal


倦怠感と刹那的なノスタルジー、
錆びた鉄版を撫ぜるようなリアリティと日常のまだるっこしい反復。
そんな皮膚感覚がまるでカーボン紙で写し取ったように映像化されている。
楽曲を「見えるものにする」だけじゃなくて、
向井秀徳氏の曲が持つ空気や匂い、振動のようなものまで
カメラワークと色調表現、切り詰められたエフェクトだけで表現してしまう。
向井氏が見たら嫉妬するんじゃないかな?

向井氏の曲とアイドルマスターの相性の良さはそもそも不思議だけれど、
この作品は、また、それだけでも説明できない特別なものだと思います。

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ナオキPの動画について書くための唯一の方法

察しのよい人は何のことか感づいたと思います。
威勢の良いエントリー名ですが、人の記事の紹介です。
ご一読ください。

⇒ よこちょの大工 - ぼくの最高だと思うカット

MAD作家、DikePのブログです。
DikePの動画については以前、2008年前半20選で少し紹介いたしました。⇒ こちら
作り手側からの視点で論理的な分析が書かれており、
筆者はあまりMAD作家のブログは読まないのですが、
それでも何かわからないことが生じたら「よこちょの大工」と
tloPの「さけとばらのひび」は覗くようにしています。


ナオキPの動画については様々な解釈がブログ上などで散見されますが、
筆者が読んだ限り、作品内のモティーフを元に
視聴者が想像力を広げて解釈を提示したものにとどまっていたように感じました。
それはそれで深い洞察や思いがけない視点が見つかることもあって素晴らしいのですが、
作者が本当にそれを表現したかったのかという確かな土台が築かれていなかった。

動画作品はシーン・カットの位置とその効果について具体的に書いていかないと
その作品について触れたことにはならない。
筆者は最近の記事で、「『アフロ軍曹』はカメラアングルがうまい」
という意味の文章を書いたことがありますが、
それだけでは「アフロ軍曹」について何にも書いたことにはならなくて、
たとえば、0:30〜0:40であえてほぼ同一アングルのカットを重ねることで生じるタメが
1:12〜のlongとupの交錯する開放をいかに準備しているか、というところに触れないと
少なくとも実のある話にはならない。(これは一例です)

実際にはそのような特徴把握を積み重ねて
作家・作品全体の解釈の基盤にしていく必要があるわけですが、
そこまでの具体的な読みに耐えうる作品は現状、多くはないのと
書き手の負担があまりにも大きくなってしまうので
あまり一般的な方法になってはいません。
(恐らくMAD作者は部分的にはもっと細かく見ているはずですが、
多分労力の問題で、それが文章化される機会はあまりない。
現在アイドルマスターMAD作家によるネットラジオが流行している1つの理由でしょう)

しかし、ナオキPの作品については
作品全体がそのレベルの読みに耐えうる作りになっているのであって、
少なくとも作品解釈のベースになるような
動画自体の構造を分析した記事が見つからないことに苛立ちを覚えたこともあって
筆者はこのブログを立ち上げたのですが、
ぼやぼやしているうちにやられてしまいました。

⇒ よこちょの大工 - ぼくの最高だと思うカット

大事な記事なのでもう一度リンクしました。
あまりに素晴らしい内容に言葉を失います。
これだけ細かいことを書いているのに難しくならず、
新たな魅力を発見させてくれる文章力もさることながら、
「これが動画について書くということだ、
このように語る以外にナオキPの作品に触れる方法はない」
とまで感じさせる説得力には参りました。
当然といえば当然のこと、言うのもおこがましいことながら、
現在の筆者の分析力ではこれよりもずっと粗い解釈になってしまうのは間違いない。
紹介ブログがこの記事を1つの範例として評価を行うようになり、
その結果、細やかな分析に耐えうる作品が増えるようになっていけば、いいですね。
筆者も心します。

それにしても、結局、感性と知性を兼ね備え、
しかも自ら素晴らしい作品を作ることの出来るMAD作家の分析に
我々見る側の人間が匹敵することはできないのだろうか?
(↑当たり前だ……それでも、ほんとうにできないのだろうか?)

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER



カルミナPの「アダージェット」についてメモ数言 中編

【ニコニコ動画】NO TITLE (交響曲第5番 第4楽章「アダージェット」による印象)


上の作品についてのメモ、中編です。前編は⇒ こちら
上の動画を見て、自分はこんなこと連想したよ、という例に過ぎません。
動画内容に対する細かい言及を含みますので、
本編を見ていない方は本編を御視聴後にお読みください。

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