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  • 2014.02.22 Saturday
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歯ブラシP "Digital Love【Daft Punk】" が素敵です その4(妄想編)

妄想編です。第4回です。3は⇒こちら

【ニコニコ動画】【アイドルマスター】Digital Love【Daft Punk】


再生数がじわじわ伸びていて嬉しい。
作品が持つ力が現れているのだと思います。
恐らく読者数10人以下のこのブログですが
わずかでもこのシリーズ記事が視聴者層の増加に貢献できれば、と思います。
無理かな、やはり・・・・・・


さて、今回は、作者があえてサビ以降の演出を抑えた狙いについて
考察をとびこえて妄想します。
シーン分類については、前回エントリーに準じます。

普通に考えるならば、

1.シンプルなダンスシンクロの味わいを保つため。
2.楽曲の主題 "Why don't you play the game?" を強調するため。
3.シーン3との呼応を高めるため、かけ離れた映像を避けた。

といった理由が考えられますが、
ここではもう少し手前勝手に話を進めよう。

シーン5をあえて前半と後半に分けると、そこには確かに違いが見られます。

前半:千早のアップを含んだ、(この動画では)未出のダンス
後半:春香のアップと千早のミドル、既出のダンス、カメラアングル有

偶然じゃないか? といわれてしまうとそこまでですが、
このことによって生じる印象をスケッチすると、

前半:"Why don't you play the game?"部分の続き。
夢が現実化したことを感じさせる前半。
ただし、確かに色彩はカラーになっているものの、どこか色彩は淡く、はかない。
後半:シーン3と同じ構成。そのためどこか不安にさせる。
(もしかしたら、これもまた、夢ではないか?)

個人的な印象になるのですが、
後半で千早のアップがワンカットでも挿入されれば、
印象はずっと安定したものになったでしょう。
同シーン中のアップが入れば
理屈はともかく、視聴者は気分の上では
「ああ、誰かが千早を見ているのだからこのシーンは現実なのだ」と納得できます
(頭でこう考えるというのではなく、感じ方を言語化したものです)。
ところが解決は引き延ばされる。

不安がやっと解決するのはシーン5からシーン6への移行部分、
既にカラーがモノクロームに移行する部分での千早のアップです。
ところが、この移行部分をシーンの切り替えと見るか、
同一シーンの継続と見るかで解釈は変わってきます。

切り替えと見るならば、シーンを千早のアップで受けたわけで、
シーン5と6は結局のところすべて千早の主観だということになります。

(アップでシーンを受ける場合は必ず空想だと言っているわけでは、勿論ありません。
「夢が叶った千早の喜びを表現するために、
千早視点をもう一度強調したのだ」という解釈も十分にありえます。
ここでは「もしかしたらまだ夢なのでは?」と感じた一視聴者が
どう受け止めたか、という立場に絞って話を進めます。妄想編なるかな)

一方、同一シーンの切り替えと見るならば、
緊張は解決され、小カタルシスを生んで静かに作品は終わる、という仕様になります。

作者はあえてこの問題をあいまいなままで残すことを意図して
千早アップのカットを現在の場所に持ってきたのではないか、
というのが筆者の考えです。
千早の夢が叶ったのかどうか、実際にはわからない。
だけれど映像としては見る人に解決を与える、ほっとさせる。
そのあたりの微妙な一線を狙ったのだろうと思います。

そして恐らくこの狙いは、ダフトパンクの曲のメッセージ、
"Why don't you play the game?" と結びついています。
メカ千早の叶わぬ(かもしれぬ)思いは
幻想/現実の虚実にいるアイドル達を追いかける
アイドルマスターMADファンの姿と重ね合わされる。
ゲームの中のアイドルたちは決して現実となりえない。
しかしそれにもかかわらず、ここには確かに何かがある。
なぜこのニコマスという"ゲーム"に参加しないのか?
作者はそう言っているかのようです。

第2回で「この作品は閉ざされた感じがしない、その理由はわからない」と
書いたのですが、理由が見つかった気がします(一人合点)。

夢の中の春香はどこまで行っても現実の春香とはなりえないかもしれない。
しかし、メカ千早は確かにその桎梏を解き放っている。
幻想の中でだったとしても、これは一つの「新生」と言えるのではないでしょうか?

---

その5(まとめ)

JUGEMテーマ:THE IDOLM@STER



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  • 2014.02.22 Saturday
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  • 20:56
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コメント
以前im@sclassicのエントリに通りすがりでコメントしたものです。

興味深いエントリでした。
おかげで宇宙服の見方が変わってしまいそうです(笑)。

また、見るものに複数の解釈の余地をもたせつつ、コンパクトな「形」を維持しているこの動画は、改めて素晴らしいと感じました。
また、ストーリー的な部分を抜きにしても、曲の幾分懐かしさを含んだ浮遊感との調和が美しい。

これからも楽しいエントリ、期待してます。
  • animebrass
  • 2008/06/17 10:35 PM
よくよく読みにくい文体で申し訳ありません、
読んでいただいてありがとうございます。

お名前で検索させて頂きましたら、
編曲者・ミク作者の方でしたか。
ブログも少しだけ読ませていただきましたが、
鋭くもニヤリとさせる論旨、面白かったです。


おっしゃる通り、
この動画はその表面だけで十分に楽しく美しく、
半端な解釈で横やりしてもびくともしない
強度がありますね。
だから楽しく筆を進めることができました。
一方で、「何のために書くんだ? 無意味じゃないか」
「結局言いたいことの少しも書けていない!」
などと悩むはめにもなりましたが。

結局のところ、伝えたかったのは
冒頭の "Last Night〜" と歌が始まるカット、
両腕を上げてひょこひょこと踊る宇宙服、
その瞬間の「あ! これ、いいな!」という気持ちらしいです。
その「いいな!」がなんでいいのだろう?
と考えてしまったら、ついついメカ千早の罠にかかり、
妄想にはまりこんでしまいました。未熟者です。
  • club-jamora
  • 2008/06/19 12:11 AM
blogご来訪ありがとうございました。
そして、完結おつかれさまでした。

>一方で、「何のために書くんだ? 無意味じゃないか」
多分、歯ブラシPの動画にティン!ときた人にとっては、
意味のある文章になっていたと思います。

私は動画をここまで集中して見れない性質なので、とても参考になりました。

色々な感想・解釈(時には相容れない部分も含めて)を読むのも楽しいものです。

これからも楽しく拝読させていただきます。
  • animebrass
  • 2008/06/19 3:10 AM
応援ありがとうございます!

今後まとまった感想文を書く予定は
今のところないのですが、
このくらい筆が暴走してしまうような作品に
出会ってしまう日が
我ながら楽しみではあります。
  • club-jamora
  • 2008/06/22 12:27 AM
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