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ロシア・ソ連アニメーションの探しかた 下

ショスタコ編。

■失われたアニメの断片を求めて

前回見つけたサイトで実際にアニメーションを探してみます。
探すアニメは、ずばり「司祭とその下男バルダの物語」。
1930年代に作られたロシアアヴァンギャルド要素濃厚な切り絵アニメで、
ソヴィエト本部の意向によって製作は中止に追い込まれ、
しかもフィルムの大半は戦争で焼失してしまった。
数分の断片が残っていて、日本では「バザール」という題名で公開されたこともあるとか。
(出典:工藤庸介「ショスタコーヴィチ全作品解読」東洋書房より)

なかなか興味深いじゃないか! ということで
ニコニコ動画で「バザール」「bazar」「bazzar」あたりで検索したけれど
牧場物語が出てきたり、魅力的で不思議な曲を発見したりして
かえって時間が泥棒されるばかりだったので割愛。

■さて、YouTubeで探してみよう。

まずロシア語原題を探す。今回は本があるのでそこからわかるけれど、
わからない場合はひたすらgoogle先生に頼るしかないのかのう。
原題のローマンアルファベット翻字、英語題までわかればいいけどなくてもいい。

ということで原題の題名の一部(сказка о попе и работнике)
で検索したら、引っかかったものの中から早速それらしきものが。
・Фрагмент «Базар»

残されたフィルムの状態もあるのか、画質はもひとつながら、これはすばらしい!
30年代前半に、これほどの切り絵アニメの技術、そして実験的な表現文法・・・
これが2分しか残っていないとは、アニメーション史の損失だなあ。
ジダーノフ批判前のショスタコーヴィチの音楽もノリにノッていて最高。
前掲書によると、ショスタコは映画中断後も曲を書き続けたというから、
これはCDだけでも買いたくなる。

■RuTubeではどうだろうか?

RuTubeでは、題名検索で出てこなかったものの、
"Шостакович"(ショスタコーヴィチのロシア語綴り)で検索して
ぼんやり探していたらやはり見つかりました。
⇒ Bazar (fragment)
画質は似たり寄ったりですが、こちらのほうが画面が明るめで見やすい方もいるかも。

■その後のショスタコーヴィチとアニメーション

当局に中断された後、監督ツェハノフスキーは再びショスタコと手を組んで
アニメーションを作ります。
前掲書を読む限り、ショスタコが取り組んだアニメーション音楽は
この「愚かな子ねずみ(Глупый мышонок)」で打ち止めらしい。

早速原題でYouTubeを漁ってみたら、なんと日本語で投稿されていた・・・?
・「愚かな子ねずみ」(1/2) [Public Domain]

1940年にこのアニメーションは確かに巧みでロシアアニメの地力を見せつけますが、
上の「バザール」を見た後だといくぶん生硬で、借り物めいて見えますね。
当局のディズニーへの対抗意識がはっきりと銘打たれた出来と言えましょう。
一方、ショスタコーヴィチの音楽はというと、
彼の作中で最良のものとは言えないながら、意外にも悪くない。
当時のショスタコーヴィチは36年に長女ガリーナ、38年に長男マクシムが生まれていて、
子供の影響を自然に受けているような、赤ん坊に語りかけているような、
そんな温かみが反映しているんじゃないだろうか、
なかなか楽しい音楽でなごみました。

■さらに、この投稿者はショスタコファンの神だった。

さてさて「愚かな子ねずみ」の動画情報に書いてあったリンク先は、
ショスタコーヴィチ作曲の映画中、著作権切れのものを投稿・閲覧できる神サイトでした。
⇒ SHOSTAKOVI.CH
公開がこの9月25日ということで、ほんの数日前に始まったサイトのようですが、
いやこれはショスタコーヴィチファン必見の内容ですのでぜひファンはご覧あれ。
家にいながらにして、若き日に題名のみ見てあこがれた
「女ひとり」や「マクシームの青年時代」など思う存分楽しめるとは、
夢のような時代ですぜ・・・冗談でもなんでもなく。

■おまけ
これは今日見つけたものではないのですが、
以前にgoogleで検索していて見つけたもの。
ショスタコーヴィチの "人形の踊り" にアニメーションをつけたもののようです。
⇒ "Танцы кукол" Д.Шостакович, из дет. сборника
なかなか楽しく可愛らしい動画なのでよろしければご覧ください。
いつごろ作られた作品なのでしょうね。

アニメーションのための曲は2作しかなくても、
このように後からアニメーションがつけられた例は沢山ありそうですね
(以前紹介したノルシュテインの「25日・最初の日」もその一例でした)。

■まとめ
ということで、実際に探していたらそれだけで楽しくてどんどんと話が脱線してしまい、
主旨がどっちらけになってしまいましたが、
ロシアアニメーションの楽しさ、ショスタコーヴィチの素敵さ(?)、
雰囲気だけでも伝わりましたでしょうか。
前回記事で紹介した他サイトについて説明が不十分のままになってしまいましたが、
ご要望があれば解説記事あげますのでご遠慮なくお申し付けあれ。ダフストレーチ。

目次 - 特集記事2

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